「スワロフスキージルコニア」と「キュービックジルコニア」の違い

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まるでダイヤのような輝きで人気上昇中の、ジルコニア(スワロフスキージルコニア)
見た目にはダイヤモンドのようなカットがされており、輝きもダイヤモンドにそっくりなので、「フェイクダイヤ」とか「人工ダイヤ」なんて呼ばれ方もされております。

ジュエリーキャッスルでは、ダイヤモンド・スワロフスキージルコニア・キュービックジルコニア全て取り扱っておりますが、「スワロフスキージルコニア」と「普通のジルコニア」はどこが違うのですか?
といったお問い合わせをたびたび頂戴いたします。

今回は実際何が違うのかということをご紹介させていただきます。

まずはダイヤモンドとジルコニアの違いから

キュービックジルコニアとは、工業用のジルコニアにイットリウムやカルシウムなどの物質を添加して人工的に結晶化させ、装飾用に開発された人工石のことです。
ダイヤモンドは、純粋な炭素で出来ており、地球の内部でとてつもない高温と圧力がかかり、ダイヤモンドの結晶化が始まるのです。

ジルコニアとダイヤモンドは屈折率が似ているため、「人工ダイヤモンド」と呼ばれることもありますが、その名のとおり素人が見ただけでは、ダイヤモンドと区別がつきにくいほどそっくり。キュービックジルコニアとダイヤモンドを並べてじっくり見比べない限り、一般の人には違いがわかりません。
ダイヤモンドに見慣れた熟練の職人さんでも、普通の室内光でダイヤモンドとジルコニアを並べた場合ぱっと見では違いが判らないほどに似ているのです。

下の画像は、ハイクラスのダイヤモンドとスワロフスキージルコニアを同条件下で撮影した画像です。

ダイヤモンドとスワロフスキージルコニアの違い

いかがでしょうか?テキストで名前が書いていないと正直分からないと思います。
こういった見分けが難しく、輝きも綺麗なので、「上質なダイヤには手が届かない」「ダイヤのジュエリーは落としたら心配で普段使いができない」といった女性がいらっしゃることから、ジルコニアのジュエリーが一般的化しております。

では一体、ジルコニアとダイヤモンドは何がちがうのでしょう?

ダイヤモンドとジルコニアの決定的な違いは素材です、ダイヤモンドは炭素を素材とする結晶ですが、ジルコニアはジルコニウムの酸化物であるジルコニア(二酸化ジルコニウム)に、イットリウムやカルシウムやマグネシウムなどの添加物を加えた人工石です。

ダイヤとジルコニアは、物理的性質が似ていて、外見も区別が付きにくいほどですが、下記の様な違いもございます。
■屈折率はダイヤの方がわずかに高いです。
■硬度もダイヤの方がわずかに高いです。

硬度と屈折率の高いダイヤモンドは、ほんの少しの光でもしっかりと輝くので、薄暗い室内に入るとその差がはっきりといたします。同じ条件下でジルコニアは輝きません。

その他、大きく異なるのはその価格です。言うまでもなくダイヤモンドの方が高価です。
物にもよりますが、高品質のダイヤモンドとジルコニアの価格差は1カラットクラスの物ですと400倍~1000倍程の価格差が出てまいります。

そのため、お手頃価格でダイヤモンドの代用品としてジルコニアが使われてきました。
しかしながらジルコニアにもグレードがあり、質の悪いジルコニアもたくさん出回っておりますので、ご注意ください。

ジュエリーキャッスルで使用しております、スワロフスキージルコニア以外のジルコニア商品は全て当店が独自にカットを依頼し、現状の最高ランク5Aランク(牛肉じゃないです)よりもさらに精巧にカットを施した、「Ideal Brilliant Cut」ジルコニアを使用しております。スワロフスキージルコニアとも遜色のない美しい輝きですので、きっとご満足いただける事と思います。

よりダイヤの輝きに近いのがスワロフスキージルコニア

通常のジルコニアよりも、よりダイヤモンドの輝きに近い輝きを実現したのが「スワロフスキージルコニア」になります。
スワロフスキー社が長年培ったカット技術を駆使し、独自のカットを施したジルコニア。 ダイヤモンドの鑑定機関の世界的権威である『米国GIA』(Gemological Institute of America:アメリカ宝石学会)が最高ランクの輝きであると認定した「トルコウスキーダイヤモンド」と同等の輝きであると認められたジルコニアです。

科学的に証明された、ダイヤモンドと同等の輝き

下記が科学的なデータなります
※左からジルコニア→スワロフスキージルコニア→トルコフスキーダイヤモンド

最高級のダイヤモンドを100としたときに通常のジルコニアが90、スワロフスキージルコニアが100という数値が記録されました。

スワロフスキージルコニアの証「刻印」

ブラック(黒)を除くすべてのスワロフスキージルコニアには、肉眼では確認することが難しいですが、「Swarovski Zirconia」の刻印が入っております。
基本的には、その刻印があることがスワロフスキー社のマシンカット技術でカットされたスワロフスキージルコニアである証拠です。
基本的には、と書いたのには訳がありますので、次の項目で説明いたします。

スワロフスキーの偽物もある?

現状定かではありませんが「スワロフスキージルコニア」にも「偽物」が存在するようです。ストーンには同じく「刻印」は入っているものの、輝きが通常のジルコニアと同等又はそれ以下のものも確認されているようです。

というのも、スワロフスキージルコニアを使用してブランド展開をする際に、スワロフスキージェムストーンと契約を交わし、ガイドラインに沿って運用をする必要がございます。

スワロフスキー社(クリスタルの部門)と混同するところですが、実は違うのです。

よく見かける「このお店はもしかすると?」と思うお店に共通しているのが、スワロフスキー社のエンブレムである「白鳥マーク」を表示しているお店です。

スワロフスキー
【このロゴですね】

このスワロフスキー社のロゴは「スワロフスキー社が製造・販売(卸も含む)している商品」だけが使用することが許され、スワロフスキージルコニアではこのロゴの使用は認められておりません。
すべてが「偽物」であるかは定かではございませんが、ご注意ください。

当店ジュエリーキャッスルは、スワロフスキーJemstoneと契約を結び、直接スワロフスキージルコニアの仕入れを行っておりますので、安心してご利用いただけます。

まとめ

スワロフスキージルコニアは、米国GIAで最高ランクと認定されているトルコフスキーダイヤと同等の輝きが証明されていることから、現在あるジルコニアの中でも最高ランクとして認められております。
ジルコニアはダイヤの模造品ではありますが、スワロフスキー社のものだけはダイヤと同等の価値があると解釈できるかと思います(資産的な価値とは別に)。

それほどまでに輝きの上質さを持ちながら、石自体の価格は同等クラスのダイヤモンドの数百分の1程度で手に入れることができる、だれもが身に着けられる価格となっておりますので、これからダイヤモンドのジュエリーを検討している方は、スワロフスキージルコニアのジュリーも考えてみてはいかがでしょう。

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