「ラボグロウンダイヤモンドって、天然と何が違うの?」
「本物のダイヤモンドなの?」
「婚約指輪やご褒美ジュエリーとして選んでも大丈夫?」
これからラボグロウンダイヤモンドを検討する方が、最初にぶつかる疑問だと思います。

結論からお伝えすると、ラボグロウンダイヤモンドは天然ダイヤモンドと同じ、本物のダイヤモンドです。違うのは「生まれた場所」であり、成分や輝きといった宝石としての性質は変わりません。
ただし、生成方法や希少性、価値観との相性には違いがあるため、何を重視するかによって選び方は変わってきます。

この記事では、ラボグロウンダイヤモンドの基礎知識を、天然ダイヤモンドとの違いを中心に整理してご紹介します。より詳しいテーマ(後悔しないためのポイント、婚約指輪としての選び方、普段使い、見分け方など)は、それぞれ専門記事もご用意していますので、あわせてご覧ください。

ラボグロウンダイヤモンドとは

ラボグロウンダイヤモンドとは、研究所や専用施設で生成されたダイヤモンドのことです。英語では「Lab Grown Diamond」、日本語では「培養ダイヤモンド」と呼ばれることもあります。
天然ダイヤモンドと同じ炭素を主成分とする本物のダイヤモンドであり、模造石(イミテーション)ではありません。

天然ダイヤモンドは地中で長い年月をかけて形成されますが、ラボグロウンダイヤモンドはその生成環境を人工的に再現することで作られます。生まれた場所が異なるだけで、物質としてはダイヤモンドである、という点が大きな特徴です。

天然ダイヤモンドとの共通点と違い

成分・結晶構造

ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドは、化学的にはどちらも炭素の結晶(C)です。モース硬度もどちらも10で、ダイヤモンド以外にモース硬度10の物質はありません。
FTC(米国連邦取引委員会)は、天然・ラボグロウンいずれも「ダイヤモンド」として扱われるべきだとしており、ISO(国際標準化機構)も同様の見解を示しています。

生成方法

最も大きな違いは生成方法です。天然ダイヤモンドは、地中深くの高温高圧環境で非常に長い年月をかけて形成されます。
一方ラボグロウンダイヤモンドは、その環境を技術的に再現する「HPHT法」、またはガスを原料に結晶を成長させる「CVD法」という2つの方法で、研究所にて生成されます。
(より詳しい仕組みは、別記事「ラボグロウンダイヤモンドの見分け方|キュービックジルコニア・モアサナイトとの違いを徹底解説」でもご紹介しています)

鑑定・品質評価

ラボグロウンダイヤモンドも、天然ダイヤモンドと同じく「4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)」の基準で品質が評価されます。
なお、2025年10月以降、GIAはラボグロウンダイヤモンドについて「Premium」「Standard」という簡易な2区分での評価に変更しており、天然ダイヤモンドの評価方法とは異なります。一方IGIは、天然と同じ4Cによるフル評価を継続しています。鑑定書を確認する際は、発行機関によって記載内容の粒度が異なる点に留意してください。

希少性・価値観

天然ダイヤモンドは、自然が生み出した希少性や長い歴史に価値を感じる方に選ばれています。
一方ラボグロウンダイヤモンドは、品質や合理性、環境面・倫理面に配慮したいという価値観と相性が良いとされています。
どちらが優れているというものではなく、何を重視して選ぶかによって向き・不向きが分かれる、と捉えるのが自然です。

比較表で見る違い

項目ラボグロウンダイヤモンド天然ダイヤモンド
成分・結晶構造炭素の結晶(ダイヤモンド)炭素の結晶(ダイヤモンド)
生成方法研究所で人工的に生成地中で自然に形成
モース硬度1010
鑑定・品質評価4C基準(GIAは簡易2区分、IGIはフル評価)4C基準でフル評価
希少性天然より入手しやすい自然が生んだ希少性がある
重視されやすい価値観品質・合理性・環境や倫理への配慮希少性・伝統的な価値

ラボグロウンが合いやすい方/天然を慎重に検討したい方

ラボグロウンダイヤモンドが合いやすい方
・同じ予算で、より高品質・大きめのサイズを選びたい方
・品質や合理性を重視して選びたい方
・環境や倫理面への配慮も価値観のひとつとして大切にしたい方
・日常使いしやすい本物のダイヤモンドジュエリーを探している方

天然ダイヤモンドを慎重に検討したい方
・「天然であること」自体に価値を感じる方
・自然が生み出した希少性に魅力を感じる方
・パートナーやご家族が、天然であることを重視されている場合

どちらが正解ということではなく、ご自身やパートナーが何を大切にしたいかで選んでいただくのが一番です。

購入前に確認したいポイント

① 4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)

ラボグロウンダイヤモンドも、すべてが一律に高品質というわけではありません。天然ダイヤモンドと同じく、4Cを確認したうえで選ぶことをおすすめします。

② 鑑定書・品質情報

4Cの記載がなく「ラボグロウンダイヤモンド」とだけ表記されている商品も見られます。鑑定書の有無や、発行機関(GIA・IGIなど)を確認すると、安心して選びやすくなります。

③ 用途とデザイン

婚約指輪、普段使い、記念日のギフトなど、用途によって選びたいデザインや石座は変わります。用途に応じた選び方は、後述の関連記事でも詳しく解説しています。

④ 自分・パートナーの価値観

特に婚約指輪など、ふたりで長く使うジュエリーの場合は、天然かラボグロウンかについて、事前に価値観をすり合わせておくと安心です。

もっと詳しく知りたい方へ

それぞれのテーマについて、より詳しく解説した記事もご用意しています。気になるテーマがあれば、あわせてご覧ください。

基礎知識を踏まえたうえで、実際の商品をご覧になりたい方は、ラボグロウンダイヤモンドの商品一覧もあわせてご確認ください。

よくある質問

Q. ラボグロウンダイヤモンドは偽物ですか?

A. いいえ、偽物ではありません。天然ダイヤモンドと同じ炭素の結晶で構成された、本物のダイヤモンドです。FTC(米国連邦取引委員会)も、天然・ラボグロウンいずれも「ダイヤモンド」として扱われるべきだとしています。

Q. 見た目で天然と区別できますか?

A. 熟練の鑑定士でも、肉眼での判別は非常に困難です。専用の機器による微細な成分分析で判別されます。

Q. キュービックジルコニアやモアサナイトと同じですか?

A. 違います。キュービックジルコニアやモアサナイトはダイヤモンドの代用品(別の鉱物)ですが、ラボグロウンダイヤモンドは天然ダイヤモンドと同じ炭素からなる本物のダイヤモンドです。詳しくは「ラボグロウンダイヤモンドの見分け方|キュービックジルコニア・モアサナイトとの違いを徹底解説」で解説しています。

Q. 婚約指輪として選んでも問題ありませんか?

A. 問題ありません。ただし、ご本人やパートナーの価値観によって向き・不向きがあります。詳しくは「ラボグロウンダイヤモンドの婚約指輪はあり?天然との違い・後悔しない選び方」で解説しています。

まとめ

ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同じ本物のダイヤモンドでありながら、生成方法や希少性、相性の良い価値観が異なる選択肢です。

「天然であること」に価値を感じる方には天然ダイヤモンドが、品質・合理性・環境や倫理への配慮を重視したい方にはラボグロウンダイヤモンドが向いています。どちらが正解というものではなく、ご自身が何を大切にしたいかで選んでいただくことが、後悔しない選択につながります。

より具体的な疑問がある方は、この記事内でご紹介した関連記事もあわせてご確認ください。